馬券術などを作る際に、新聞に載っている情報から作ろうとする
気持ちは分かる。
だからみんなペースを決めるときに、最初の600mをベースにしようとするのだが
これは、流れで予想するには、まったくだめである。
なぜなら、特に重賞クラスのレベルの高いレースになると最初の600、または1000mのペースが、レース全体の流れに関係する
可能性が低いからだ。
例えば、最初の600mを40秒で走った
つまりかなりのスローペースである
だからと言って「瞬発力レースだ!」となるわけではない。
平場では、たしかにその可能性はある、が、
重賞クラスになると、最初がスローだからこそ、ラスト1000mから早めに仕掛けて
長くいい脚を使える馬、つまり持続力のアル馬が有利になったりもするし
そうなるとスタミナもいったりするのだ。
やはり、最初の600~1000mでわかることは限られてくるのだ
同じ理由で最後の600mの末脚で流れを決めるのも非常に中途半端だ
なぜなら、みんながラスト600mからいっせいに全速力で走るわけではないからだ。
つまり、持続力馬ならもっと早めの800mあたりからスパートをかけているはずだし
瞬発力馬ならもっと遅い400mあたりからスパートするはずで
ラスト600mという概念自体中途半端なのである。
また、馬場にもよる、とてもよい馬場なら600mを33秒台でどんな馬でも
走れるだろうし、馬場が悪ければどんなに切れる馬でも36秒台でしか走れないのだ
やはり、競馬はみんながみんな持っている情報では、もう太刀打ちが不能なところまで
きているのである。
今後、もし馬券術を作るとなると、そういった部分を使わないものこそ!
本物の可能性がある。
例えば、全馬の最初から最後までの100mごとのラップを計ることが出来たり
すれば、かなり精巧なものが出来るだろうが、カナリの労力が必要だろうし
実際は難しいだろう
みんなが持っている情報を使わない、つまり、それは、「馬券本を売る」ということだけを考えると
非常にキビシイ!!状態となるわけで
いつまでも最初の600m、ラストの600mが出てくるわけである
それはともかく!
ペースを作るとは、最初前へでることではなく
ラストの300mで前にいることだ!
が、馬群マスターの発想で
今回のエリ女なら
ペースを作ったのは、シェルズレイではなく、アサヒライジングだ
ということになるのだ。
これは、つまり今までの
競馬の発想ではなく
競輪の発想、と考えてもらっていい!
そう!外部からの発想こそ!!今後面白い!
例えば、馬体や調教なら動物学や車、人間のスポーツ学などだ
競馬は今後、競馬だけを見ていては乗り遅れる、
そんな時代がもうすぐ来る!と思うのだ。